ワーキングペアレンツのツーオペ日記

「日本のワーママって実際大変なの?」「大変な時もあるけど、世間で言われているほどではないよ。いろんな形があります」

永遠のテーマ?共働きの家事・育児分担

日経BizGate「働く女性ほんとの格差」という記事に登場する女性の言葉です。
 
夫は会社員。結婚したときから家事は一切やりません。子どもが生まれてからも基本的に変わっていません。どうしても仕事が忙しいときに頼めば保育所への送りはやってくれますが、朝夕の子どもの送迎は私の役割。夫も勤務先では管理職一歩手前の微妙な立場。今が踏ん張りどころなので長時間働いています。平日の帰宅はいつも子どもが寝てから。私は朝9時から夕方4時までの短時間勤務をしていますが、これでも保育所への送迎はいつも時間ギリギリです。 

 

 

メディアで見聞きする限り、こういう生活をしているワーママが世の中にたくさんいるようです。同様のエピソードはワンオペ育児が注目されてからあらゆるところで見かけました。本当に大変でしょう。これを毎日つづけている方は本当にすごいと思います。

 

でも根が偏屈のわたしには疑問も感じました。

①家事を一切やらない夫

今時珍しいでしょう。一切やらないとはさすがに化石レベル。それでも時々化石は発掘されてしまうものです。こういう人が育児だけはばっちりとは考えにくく、子供のことも任せきりの可能性が高いと思います。妻は納得していないようですが、夫は変わらないとあきらめているのでしょうか。それとも、夫は仕事で疲れているのだから自分がやるべきだと思っているのでしょうか。

 

②管理職一歩手前の微妙な立場

家庭を顧みず長時間働く人のみが管理職になれる会社なら、この先ずっと同じ働き方しかできないと想像します。それとも管理職になれば部下に仕事を押し付けて早く帰宅できるのでしょうか。管理職一歩手前の微妙な時期が妻にやってきたときは交代してくれるのでしょうか。

 

③時短勤務なのに保育園お迎えがギリギリ

通勤時間が長いのでしょう。4時→6時の2時間。首都圏ならありえます。わたしの知る限り、最近の保育園は6時までが基本保育時間、7時あるいは8時まで延長というのが多いと思います。この方は延長をしたくないのかもしれません。時短なのに延長なんて、と。あるいはまだゼロ歳なのに延長なんて、と。でもプラス30分、1時間延長するだけで精神的な余裕が一気に増すのに、と思います。延長料金は月5000~1万円くらい。そうすれば電車が遅れても焦らないし、(こっそり)買い物も行ける。時短が使えない年齢になったときはどうするのでしょうか。小学校入学まで時短するのでしょうか。

 

いろんな対策をとった上での記事のような現状なのだと思いますが、負担が偏りすぎていて、妻の八方塞がりの状態にわたしは歯がゆく感じました。

 

以下は余談:

「あ~よくあるよね、こういうパターン」「うちも同じ!」と共感を呼ぶことがこの記事の目的なのでしょうか。記者はは上記のような疑問は感じなかったのでしょうか。妻の問題というより夫の問題、夫婦の問題、夫の会社の問題なのに、「働く女の格差」でまとめないでほしい。

 

そこで我が家の家事・育児分担です。

子供のことは二人で、家事はそれぞれ得意分野・時間の空き具合によって分担(わたし6:夫4くらい)が基本です。

 

「名もなき家事」という言葉が話題になったこともありましたが、実際の料理や洗濯といった作業よりも、献立を考える、献立に合わた効率的な買い物、ストック管理、家族のスケジュール管理といった業務のほうが負担感が大きいものです。こういった家事・育児の管理業務を夫婦両方が責任を持つようにしています。実際の作業は、できるほうがやるというスタンスです。帰宅の早いわたしのほうが多く分担していることになります。

 

子供にまつわるすべてのことは二人ともが把握し、二人で相談して決めます。家事も工夫して管理業務を可視化するようにしています。業務に名前を付け、見える化です。どちらかいっぽうに責任が偏ると負担感、不公平感が増すと思うからです。夫婦二人ともが我が家のボスであり、手下でもある、そう思っています。