ワーキングペアレンツのツーオペ日記

「日本のワーママって実際大変なの?」「大変な時もあるけど、世間で言われているほどではないよ。いろんな形があります」

家事・育児分担 我が家のポリシー

ワーキングペアレンツのがんばりすぎないツーオペ育児をつづります。

 

我が家の家事・育児分担について具体的に書きます。
一般的な平日の流れです。

 

 

わたし

子供

6:00

 

 

 

 

起床

起床

起床

7:00

朝食、身支度

洗濯物畳み  

朝食

 

出発

出発

出発

8:00

 

始業

学校

 

 

 

 

9:00

始業

 

 

 

 

 

15:00~学童

 

 

 

 

17:00

 

 

 

 

退社

 

 

18:00

 

 

 

 

買い物

 

 

19:00

学童お迎え、帰宅

 

帰宅

 

夕食の準備、宿題チェック

退社

 

20:00

夕食

帰宅、夕食

夕食

 

 

 

 

21:00

連絡帳記入など

夕食片付け

お風呂、明日の用意

 

洗濯、お風呂

洗濯、お風呂

就寝

22:00

洗濯物干し

洗濯物干し

 

 

自由

自由

 

23:00

 

 

 

 

就寝

就寝

 

24:00

 

 

 

 

書き出すと余裕があるように見えますが、多くの方がご存知のように帰宅から子供就寝まではバタバタです。特に食事を作りながら宿題をチェックしたりお便りを見たり音読を聞いたりといった時間が一番大変です。赤ちゃん時代に比べれば格段に楽ですが。

 

買い物はその日必要なものだけ10分で済まし、食事は30~40分で作れるものだけ。焼いただけ、炒めただけの主菜に、副菜はお惣菜も活用。プラスお味噌汁が定番です。作り置きはしません(週末に働きたくないから)。その他の家事では洗濯は毎日やりますが、掃除は平日ほとんどやりません。(必要?)

 

食洗器はもちろんフル活用、洗濯もタオル類は乾燥機、服・小物はハンガーなどに引っ掛けて浴室乾燥です。コードレス掃除機は汚れたところだけサッとかけられるので便利です。家事は最大限ダウンサイズしていると思います。

 

よくあるワーママのスケジュールで、週末に溜まった家事を片付けるとありますが、あれは何でしょうか?我が家は平日上記のような家事をやり、週末は洗濯をやらない日があったり外食したりでさらに家事が少ないです。たしかに掃除が行き届いているとは言えませんが。子が小学生なので自分のものは自分で片付けられるというのもあります。

 

スケジュールを見てわかるように、我が家の家事・育児分担のポイントは、労働時間を同じにすること。この場合、有償+無償の労働時間です。朝は二人とも6:30起床、一緒に7:30に家を出ます。わたしは毎日だいたい17:30に会社を出て、最寄り駅につくのが18:30。スーパーに寄り、学童で子供を拾って帰宅すると19時過ぎになります。

 

夫は20時帰宅が約束です。よっぽどのことがないかぎり当日急きょ残業はナシです。帰宅と同時にみんなでご飯を食べ、洗濯物干しまでが本日の労働時間。新婚夫婦のように洗濯物を一緒に干します。それが終われば晴れて二人同時に自由時間に突入というわけです。

 

一人が立ち働いているときにもう一人が寝転んでテレビ見てたら誰でも気分悪いと思うのです。洗濯は夫、料理は妻といった分担だとそういう事態になる可能性があります。一方が働いているときは、もう一方も何かほかの仕事をする、あるいは手伝って早く終わらせるというのを我が家の基本にしています。

 

わたしは米国の社会学ホックシールドの「セカンド・シフト」という本に大きな影響を受けました。多くの母親が賃労働が終わったあとに第2の仕事(家事・育児)に追われている実情を記録した1989年の書籍ですが、私が読んだのは二人目ワーママ生活を始めてすぐのころでした。子持ち共働き夫婦はセカンド・シフトから逃れることはできません。でもそれを母親だけが担わなければならない理由もない。セカンド・シフトも二人でやれば半分(2/3かな)になる!

永遠のテーマ?共働きの家事・育児分担

日経BizGate「働く女性ほんとの格差」という記事に登場する女性の言葉です。
 
夫は会社員。結婚したときから家事は一切やりません。子どもが生まれてからも基本的に変わっていません。どうしても仕事が忙しいときに頼めば保育所への送りはやってくれますが、朝夕の子どもの送迎は私の役割。夫も勤務先では管理職一歩手前の微妙な立場。今が踏ん張りどころなので長時間働いています。平日の帰宅はいつも子どもが寝てから。私は朝9時から夕方4時までの短時間勤務をしていますが、これでも保育所への送迎はいつも時間ギリギリです。 

 

 

メディアで見聞きする限り、こういう生活をしているワーママが世の中にたくさんいるようです。同様のエピソードはワンオペ育児が注目されてからあらゆるところで見かけました。本当に大変でしょう。これを毎日つづけている方は本当にすごいと思います。

 

でも根が偏屈のわたしには疑問も感じました。

①家事を一切やらない夫

今時珍しいでしょう。一切やらないとはさすがに化石レベル。それでも時々化石は発掘されてしまうものです。こういう人が育児だけはばっちりとは考えにくく、子供のことも任せきりの可能性が高いと思います。妻は納得していないようですが、夫は変わらないとあきらめているのでしょうか。それとも、夫は仕事で疲れているのだから自分がやるべきだと思っているのでしょうか。

 

②管理職一歩手前の微妙な立場

家庭を顧みず長時間働く人のみが管理職になれる会社なら、この先ずっと同じ働き方しかできないと想像します。それとも管理職になれば部下に仕事を押し付けて早く帰宅できるのでしょうか。管理職一歩手前の微妙な時期が妻にやってきたときは交代してくれるのでしょうか。

 

③時短勤務なのに保育園お迎えがギリギリ

通勤時間が長いのでしょう。4時→6時の2時間。首都圏ならありえます。わたしの知る限り、最近の保育園は6時までが基本保育時間、7時あるいは8時まで延長というのが多いと思います。この方は延長をしたくないのかもしれません。時短なのに延長なんて、と。あるいはまだゼロ歳なのに延長なんて、と。でもプラス30分、1時間延長するだけで精神的な余裕が一気に増すのに、と思います。延長料金は月5000~1万円くらい。そうすれば電車が遅れても焦らないし、(こっそり)買い物も行ける。時短が使えない年齢になったときはどうするのでしょうか。小学校入学まで時短するのでしょうか。

 

いろんな対策をとった上での記事のような現状なのだと思いますが、負担が偏りすぎていて、妻の八方塞がりの状態にわたしは歯がゆく感じました。

 

以下は余談:

「あ~よくあるよね、こういうパターン」「うちも同じ!」と共感を呼ぶことがこの記事の目的なのでしょうか。記者はは上記のような疑問は感じなかったのでしょうか。妻の問題というより夫の問題、夫婦の問題、夫の会社の問題なのに、「働く女の格差」でまとめないでほしい。

 

そこで我が家の家事・育児分担です。

子供のことは二人で、家事はそれぞれ得意分野・時間の空き具合によって分担(わたし6:夫4くらい)が基本です。

 

「名もなき家事」という言葉が話題になったこともありましたが、実際の料理や洗濯といった作業よりも、献立を考える、献立に合わた効率的な買い物、ストック管理、家族のスケジュール管理といった業務のほうが負担感が大きいものです。こういった家事・育児の管理業務を夫婦両方が責任を持つようにしています。実際の作業は、できるほうがやるというスタンスです。帰宅の早いわたしのほうが多く分担していることになります。

 

子供にまつわるすべてのことは二人ともが把握し、二人で相談して決めます。家事も工夫して管理業務を可視化するようにしています。業務に名前を付け、見える化です。どちらかいっぽうに責任が偏ると負担感、不公平感が増すと思うからです。夫婦二人ともが我が家のボスであり、手下でもある、そう思っています。

子1がインフルエンザにかかった話

流行が終わりつつあるこの時に、子1がインフルエンザにかかりました。精神的に盛り下がってしまい、ブログを書くこともできず。次に書こうと思っていた記事を差し置いて、このテーマについてつづります。

 

ワーキングペアレンツの最大の敵は子供の病気。特にインフルエンザなどの感染症は登園・登校できない期間が1週間~10日と長期になるのでピンチです。

 

我が家の子二人は健康で、めったに風邪もひきませんが、やはりたまに病気になると非常に焦ります。次の日休むかもしれないことを常に想定して仕事を進めてはいますが、非常に焦ります。

 

そこで多くの共働き子育て夫婦が経験するのが「どっちが会社を休むか」問題です。

 

我が家では「子育ては二人で」の基本通り、平等に負担するよう努めています。でも、これまでの実績で言うと夫が休みをとった日のほうが多いと思います。

 

夫は内勤で、わたしは外回りの予定があることも理由の一つですが、最大の理由は、夫のほうが現職でのキャリアが長く、上司・同僚から信頼されており、休んだ時のダメージがわたしに比べて少ないからです。

 

わたしが今の会社に職を得て初めて出勤する日、0歳だった子2が熱を出しました。夫は迷わず「今日は絶対行くべきだ」と言い、休みを取ってくれました。あの日もしわたしが休んでいたら、責任ある仕事を任せてもらえるようにならなかったでしょう。今も夫に深く感謝していることの一つです。

 

「どちらが休むか」問題は、仕事の重要度や責任の重さで判断する場合もあるでしょう。その結果、一般的に稼ぎが多かったり管理職であったりすることの多い父親が出勤し、母親が休むという選択をすることになるのかもしれません。合理的かもしれませんが、夫婦のキャリア格差は広がるばかり。父親は休まず働き実績を積み上げていく一方、母親はひんぱんに子供の病気で休む「戦力外」レッテルを貼られてしまう可能性があります。

 

当時、わたしはアルバイトでした。仕事の重要度も責任も大してありませんでした。それでもわたしの仕事を優先したのは、わたしが将来ここでキャリアを積みたいと考えていたこと、夫もそれを知っていたからです。病気の子供を正社員の夫に任せてアルバイトのわたしが仕事に行くなんて、あまりない例かもしれません。でもあのときの二人の判断があったから、わたしは正社員になれたと思っています。

 

わたしも今では休むことのダメージは減り、夫婦でだいたい平等に休みをとるようになりました。「子が発熱!」となったとき、次の日誰が休むかの第一選択は今もたいてい夫です。その次の日はわたしだったり午前と午後で交代したり、と状況に合わせて苦心しています。夫は会社で、「時々子供が病気になって急に休む人」としっかり認識されているようです。わたしもそうです。男女問わずワーキングペアレンツはそれが当然ではないでしょうか。夫やわたしの会社のように、「時々子供が病気になって急に休む人」が受け入れられる職場が増えるとよいと思います。

わたしと家族を紹介します

 普通の共働き会社員夫婦による普通のツーオペ育児をつづります
 
今日は自分と家族を紹介をします。
 
わたし(エイミー) 30代 首都圏在住 会社員
性格は理屈っぽい 面倒くさがりで物事の見方が冷めている
空いた時間は海外ドラマと映画 SF・スパイもの・犯罪捜査系・歴史ものが好き。
 
 40代 会社員
明るくて素直 ちょっとKY スマホゲームが趣味 トイレが長い
 
子1 子2 公立小学校低学年
 
 
 
ツーオペできて夫婦とも納得してるって何かウラがあるのじゃないの、と思われる方に向けて、以下のとおり検討してみました。
恵まれている点は多いと自覚していますが、必殺アイテム「実家」はありません。

①わたしが健康
何より恵まれていることです。持病はなく、めったに風邪もひきません。最後に熱を出したのはたしか5年くらい前です。インフルエンザにも22歳の時以来かかっていません。肩こり・頭痛・胃痛は時々ありますが、ロキソニンタケプロンを常に持ち歩いていることがお守りになり、実際に使うことはそんなにありません。生理痛ありません(低用量ピルを飲んでいるから)。アレルギー・花粉症ありません。
なぜ健康でいられるのか、生まれついたもの以外で考えられる理由は別に書きます。
 
②子が健康
これも天に感謝するばかりです。親にとってこれより重要なことはありません。子1は特に丈夫で、発熱は2年に1回程度。子2はそれより少し心配させられますが、学校を休むような体調不良は年に2度くらいで、なぜか週末や大型休暇の時が多い。
保育園時代育休明けの怒涛の病気も、ほとんどありませんでした。0~1歳でも年に2、3回だったと記憶しています。
 
③夫もまあ健康
わたしよりずっと風邪をひきます。年に1~2回は寝込み、インフルエンザは2年に1回かかっています。でも基本は健康です。完全メタボですが、最近ジム通いで少しやせました。
 
④二人とも正社員
収入面で大変助かります。有休もボーナスもあり、派遣社員やパート、時給日給で働いている方よりずっと安定していると言えるでしょう。ただそれでも、子二人の教育費を考えると将来の不安は大きいです。
 
⑤実家は両方とも遠い
ですが、わたしの親は時々手伝いにきてくれます。3~4カ月に1度くらい、仕事の忙しい時期、どちらかに出張がある時などにお願いすると1週間くらい来てくれ、子供の送迎や食事作りを担当してくれます。極楽のような1週間です。夫の家族とも関係は良好ですが、手伝いをお願いしたことはありません。どちらの実家からも日常的な支援は受けていませんが、非常時には頼りになる点で恵まれています。また、4人とも健康で経済的にも安定しているのでわたしたちが世話をする必要はまだありませんが、皆70代ですから5年後にはどうなっているかわかりません。
 
以上のように、共働きツーオペにとってありがたい条件がそろっていますが、平均からかけはなれてはいないと思うのですがどうでしょうか。
 
 
 

ブログをはじめようと思ったきっかけ

2019年2月、日本のワーキングマザーワンオペ育児の悲惨さを伝えるニューヨーク・タイムズ記事が話題になりました。

日本のワーキングマザー 妻の過大な負担・夫の過少な支援 - The New York Times

 

記事が出てすぐに各所の意見を見ると「残念ながらよくある話だ」「各家庭それぞれの事情がある」「日本のセクシズムはひどい」「日本だけの話ではない」「シングルマザーはもっと大変」といった記事への賛否が巻き起こっていました。

 
各国と比べて日本の共働き子持ち男性の少なすぎる家事・育児時間などを全世界に発信した点に「よく言ってくれた」との声が上がるとともに、欧米ジャーナリズムによる日本の一面的・偏見的なとらえ方だという批判もあり、わたしにはどちらも納得できました。
 
記事を書いたNYT記者がツイッターで、「日本のワーキングペアレンツの一面しかとらえていない」との批判に対し「違う面(があるなら)教えてほしい」と答えていました。正直な気持ちでしょう。記者がこれまで実際に出会ったり見聞きしたりした日本の共働き夫婦のほとんどが、記事に登場するような典型的ワンオペだったのかもしれません。
 
これが、わたしが自分のワーママ生活について書こうと思ったきっかけです。
NYT記事のような母親のワンオペではなく、家事育児全部まかせろのフリーランスお父さん×スーパーキャリアママの超・非伝統的家族ではなく、普通の会社員夫婦が普通にツーオペ育児している家族も存在していると伝えたい。普通すぎてメディアには登場しないけど、日本中に存在しているはずです。日本の共働き夫婦の多面性を形作る一つの姿が我が家だと思っています。
 
お互い納得してこのスタイルにたどりつきました。もちろん、大変すぎて休みたくなるときもあります。でも、遊ぶ子供の姿に夫と笑顔を交わし、思いを共有できるからこの生活を続けています。